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牧師の独り言

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誰カノタメニ

誰かのために、それ自体を目的にして行動するなんてことはできないと思います。もちろん、誰かのために行動したことが、結果的に誰かのためになっていることはあるでしょう。でも、誰かのためになっているかどうかは、その人の受け取り方次第なのです。だから、誰かのために行動したことが、誰のためにもなっていないということもありえます。誰かのために、それ自体を目的に行動しても、その目的は永遠に達成することができないのではないでしょうか。
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少し前の話ですが、2011年を象徴する言葉として絆が選ばれました。確かに、被災され、苦労された方々の絆、それを支援・応援した人々との絆が深まったのは間違いないでしょう。しかし、日本全体の絆が深まったのかというと決してそうとは思えません。震災瓦礫の受け入れや放射能離婚の問題を考えると、絆とは逆に、人と人との関係がぶった切られた一年でもあったのではないでしょうか。そしてそれはいま現在も続いています。

当たり前ではない

平凡な日常は当たり前のことではないということを切に知った一年でした。今まで毎日が平凡すぎて、つまらないと思っていました。キラキラしている人生を歩んでいる人がうらやましいと思ったことがあります。でも、もうそんな考えはもうどこかにいってしまいました。ご飯を食べて、ゲームで遊んで、寝るだけで、もうそれは幸せです。平凡な生活すら送れていない人がたくさんいます。その人たちに私は一体何ができるでしょうか。